ダルメシアンは、ディズニー映画「101匹わんちゃん」に登場し、世界的にも有名な犬種ですが、その歴史の詳しいことはわかっていません。
原産はクロアチアのダルメシア地方で、古代エジプトの遺跡から発見された彫刻や壁画などから、数千年前から存在していたといわれています。
馬車と馬を野犬などから護衛する馬車犬として活躍しました。他にも、貴族に家庭犬として飼われたり、猟犬や牧羊犬、軍用犬として使われることもあったようです。
ダルメシアンの性格
ダルメシアンの性格は、明るく陽気、外向的で友好的です。飼い主に対しては忠誠心に溢れています。利口で好奇心がとても強く、興味を示したことは徹底的に追及する面があり、加えて遊ぶのが大好きなこともあって、時々落ち着きがないようにみえてしまうこともあるかもしれません。
ただ、雄犬同士だとたまに攻撃的になる面もある事は、飼い主はさんは頭の中に入れておきましょう。
ダルメシアンの種類(色やタイプ)
ダルメシアンの毛色は、ブラック・スポット・バラエティーと、レバー・スポット・バラエティーの2種類があります。どちらもホワイトをベースに、ブラックかレバーのスポットが入ります。ブラックとレバーのスポットが混在してはならず、スポットは丸く明瞭で、まんべんなく分布していることが望まれます。
ダルメシアンの値段・価格相場
ダルメシアンの子犬の価格は、20万円~30万円くらいです。月齢や血統の他、ダルメシアン特有のスポット(斑)模様の入り方によって、価格は上下する傾向です。
ダルメシアンのしつけのしやすさ
ダルメシアンは、飼い主に対してとても従順な犬種で、歴史上も様々な仕事に使われてきました。飼い主との関係がしっかりとできていれば、しつけはそれほど難しくない犬種ですが、好奇心が強く、楽しむことを好む犬種ですので、メリハリをつけたトレーニングが向いています。
ダルメシアンの寿命
ダルメシアンの寿命は、平均して10歳~13歳くらいといわれています。サイズ的には大型犬とも中型犬とも言えるサイズですが、平均的な寿命といえます。
ダルメシアンの飼いやすさ
ダルメシアンは、馬車馬に並走するほどの体力があり、活発でパワフルな犬種ですので、小さな子供やお年寄りなど、きちんとコントロールできないとお散歩のときに強く引かれて転んでしまったりする危険があります。利口でしつけはそれほど難しくないので、子犬の頃から飼い主との関係をしっかり築くことができれば、飼いやすい犬種といえます。
ダルメシアンのブラッシングや抜け毛などの処理
ダルメシアンは短毛腫で、独特の手触りをもつ美しい水玉模様が魅力でもあり特徴でもありますが、抜け毛は多い犬種です。普段から週に1~2回はブラッシングしてあげましょう。
ダルメシアンの散歩
ダルメシアンはエネルギッシュな犬種で、持久力もあります。毎日1時間以上の散歩を1日に2回は行きましょう。遊ぶのが大好きなので、アジリティなども得意です。ドッグランでは、他の犬に対して神経質になったり、自分の物を取られて攻撃的になったりすることもありますので注意が必要です。
ダルメシアンの室内で飼うにあたって気になること
ダルメシアンは寒さにあまり強くない犬種なので、室内で飼育するのに向いています。秋から冬にかけて、温度管理に気を付けてあげましょう。抜け毛が多いので、床のお掃除をしやすい家具のレイアウトにしておくといいでしょう。
ダルメシアンの子犬の時の大きさや体重
ダルメシアンの子犬は、300g前後で誕生し、生後2か月で4kgくらい、生後4か月で15kgくらいまで育ちます。トレードマークの斑模様は、生後3か月頃からはっきりとしてきます。
ダルメシアンの成犬の時の大きさや体重
ダルメシアンの成犬のサイズは、体高54~61cm、体重24~32kgです。
ダルメシアンの吠え声の大きさなど
ダルメシアンは好奇心がとても強く、興味があるものに対して吠えてしまうことがあります。先天的に聴力に異常が出ることがあり、耳がよく聞こえない故に怖くて吠えてしまう、ということもあるようです。吠え声は大きく響きますので、住宅街で飼育する場合、しっかりと子犬の頃から無駄吠えさせないようトレーニングをして、室内で飼育した方がよいでしょう。
ダルメシアンの餌について
ダルメシアンは食べ物アレルギーが多くみられる犬種です。場合によってはアレルギー対応のドッグフードが向いているかもしれません。尿路結石も多くみられますので、高タンパクのものを与えすぎない、プリン体が少ないものを選ぶ、など、フードでできる対策も考えましょう。
ダルメシアンのかかりやすい病気
ダルメシアンには、生まれつき聴力に障害があったり、難聴になったりすることが多い犬種です。アレルギー性皮膚炎もダルメシアンに多くみられる病気です。ダルメシアンは犬の中で唯一、尿に尿酸を排出する犬種で、尿路結石も多く見られます。尿の量や回数を把握して、定期的に尿のphを調べるなど、普段からチェックしておくことが大切です。
ダルメシアンってどんな犬?まとめ
ダルメシアンは、陽気で活発、飼い主さんと一緒にアクティブに楽しむことができる犬種です。飼い主にはとても愛情深く甘えん坊で、絆が強ければしつけも難しくないでしょう。その一方で、聴覚に障害があったり、尿路結石に注意が必要だったり、健康管理には少し気を使う犬種かもしれません。