アイリッシュセッターは、アイルランド原産の狩猟犬です。
猟の時には、獲物を見つけるとしゃがみこんでハンターに知らせます。そのポーズを「セット」と呼ぶことから、セッターと呼ばれるようになりました。
15世紀頃にはすでに飼育されていたといわれており、長い年月を経て、優秀な作業能力と身体能力を併せ持つ狩猟犬へと進化してきました。
アイリッシュセッターの性格

アイリッシュセッターの性格は、利口で賢く、でも陽気でやんちゃ。無邪気で甘えたがりなパピーの性質を7歳ごろまで持ち続けるというのはアイリッシュセッターの特徴です。落ち着きが出てくるのは7歳以降だと思っておきましょう。学習能力は高いながら、プライドも高いので、指示が理不尽だったりすると反抗的になることもあるようです。
アイリッシュセッターの種類(色やタイプ)
アイリッシュセッターの毛色は、リッチ・チェスナットと呼ばれる赤毛です。胸、喉、指趾のホワイト、前頭部の小さなホワイトのスター、鼻や顔の狭い筋やブレーズもスタンダードでは認められています。
アイリッシュセッターの値段・価格相場

アイリッシュセッターの子犬の価格は、15万円~20万円くらいで販売されることが多いようです。月齢や血統によって価格は変動します。
アイリッシュセッターのしつけのしやすさ
アイリッシュセッターは学習能力が高い犬種ですが、しばしばトレーニングが入り辛いといわれがちです。というのも、利口で判断力に優れ、プライドが高いため、指示が理不尽だったり、無下な態度で接していると、たとえ相手が飼い主でも、反抗的になったり、攻撃的になったりすることがあるようです。納得して一度飲み込んでしまえば忘れるようなことはありません。
アイリッシュセッターの寿命
アイリッシュセッターの平均的な寿命は、12歳~15歳くらいといわれています。大型犬としては比較的長い傾向です。
アイリッシュセッターの飼いやすさ

アイリッシュセッターは子犬の性質を持つ期間が長く、やんちゃで陽気な幼さが魅力でもあります。その一方、学習能力とプライドは高く、一筋縄ではいかないのがアイリッシュセッターです。運動量も多く必要で、猟犬ならではの突発的な行動もみられますので、しっかりコントロールできる、しつけや社会化の知識と体力のある人に向いている犬種です。
アイリッシュセッターのブラッシングや抜け毛などの処理
アイリッシュセッターには特別なトリミングは必要ありませんが、皮膚病になりやすい傾向がありますので、清潔を保つためにも毎日ブラッシングをしましょう。シルキーな被毛がからまぬよう、艶を維持して美しい被毛を保つためにも習慣づけましょう。
アイリッシュセッターの散歩
アイリッシュセッターはエネルギッシュでスタミナにも優れた犬種です。1時間以上の散歩を1日に2回はしてあげましょう。飼い主と一緒にスポーツやアウトドアに出かけるのも大好きです。
アイリッシュセッターの室内で飼うにあたって気になること

アイリッシュセッターは、暑さにも寒さにもあまり強くなく、日本の気候では室内で飼育する方が向いている犬種かもしれません。クーラーやヒーターで適温を保つようにしましょう。アイリッシュセッターはやんちゃでいたずら好きですので、室内での被害を少なくするためには、頑丈な柵やサークルなどを上手に活用しましょう。
アイリッシュセッターの子犬の時の大きさや体重
アイリッシュセッターの子犬は、生後3か月で10kgくらい、生後4か月で17kgくらいまで育ちます。
アイリッシュセッターの成犬の時の大きさや体重
アイリッシュセッターの成犬のサイズは、体高64~69cm、体重27~32kgです。
アイリッシュセッターの吠え声の大きさなど
アイリッシュセッターは、狩猟犬ですが、吠えて知らせるタイプではないので、無駄吠えしない犬は全くしないようです。血統によるものが大きいのかもしれませんが、落ち着きがなくパピーの性質が長く続くという面で、吠えてしまうということもあるようです。吠えると小さな声ではないので、社会化とトレーニングを根気よくする必要があります。
アイリッシュセッターの餌について

アイリッシュセッターは、アレルギーを起こしやすい犬種だといわれています。皮膚が荒れたり痒がったり、症状が出た場合、受診するのはもちろんですが、ドッグフードを変更すると症状が改善することがあります。
アイリッシュセッターのかかりやすい病気
アイリッシュセッターのかかりやすい病気は、皮膚炎や眼疾患、外耳炎などがあります。ブラッシングや耳掃除など、グルーミングと日々の観察を欠かさず、異常がみられたらすぐに受診するようにしましょう。
アイリッシュセッターってどんな犬?まとめ
アイリッシュセッターは、7歳までは子犬、というやんちゃで陽気な性質をもった犬種です。その一方で、頭が良く、気に入らないことは無視したり、いけないこととわかっていてわざと悪さをして飼い主を困らせたりするのも得意です。特徴的な赤毛と理知的な表情、でも性格的には複雑で、まさに一筋縄ではいかない犬種。そこにはまってしまう人も多いのでしょう!