ペキニーズの性格やしつけ・飼いやすさとは?値段相場はいくら?

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ペキニーズは中国原産の犬です。その歴史は古く、8世紀、唐の時代の記録に残っているほどです。その後も長い間、中国の宮廷で神聖な犬として、門外不出で改良がされていたのです。

その見た目からライオンドッグ(獅子犬)とも、皇帝の着衣の大きな袖の中に入れて持ち運ばれていたのでスリーブ(袖)ドッグとも呼ばれていたそうです。アヘン戦争で中国と戦ったイギリスの士官が、宮廷に取り残されたペキニーズを持ち帰り、イギリスでも宮廷や貴族に愛されていました。最近のDNAの解析によると、パグやシーズー、狆などのルーツになっていることがわかっています。

目次

ペキニーズの性格

ペキニーズの性格は、ネコのようだといわれています。マイペースなのんびり屋ですが、物おじせず、大胆で勇敢です。頑固でプライドが高く、攻撃的な面がなく、落ち着いた堂々とした態度で、まさに宮廷の高貴なイメージです。基本的におとなしく、飼い主や家族には愛情深い犬種です。

ペキニーズの種類(色やタイプ)

ペキニーズの被毛の色は、スタンダードではアルビノとレバー以外、全ての色が許容されています。一般によく見られる毛色は、ホワイト、フォーン、ブラックではないでしょうか。それ以外にも、レッド、ブラック&タン、フォーンブリンドル、シーズーのようなパーティーカラー、顔の部分だけ黒が入るブラックマスクなど、様々なカラーのペキニーズがいます。

ペキニーズの値段・価格相場

ペキニーズの平均的な価格は約15万~25万円くらいです。血統の他に、被毛の豊かさ美しさや、カラーの希少さなどで価格が変化します。ホワイトやブラックのカラーが標準的な価格で、それ以外のカラーだと高価になるようです。

ペキニーズのしつけのしやすさ

ペキニーズは、マイペースな性格からよく「猫のような犬」と評されます。気分屋で、構ってほしいときは甘えてきますが、放っておいて欲しいときは寄り付かない、まさに猫のような犬です。その分、懐いてくれたときは優越感に浸れるかもしれません。プライドが高いので、叱るよりは褒めて、根気よくしつける必要があります。

ペキニーズの寿命

ペキニーズの寿命は、平均して12~15歳くらいです。小型犬としては平均的な寿命です。また、ペキニーズは犬種固有の遺伝性の疾患は比較的少ない犬種です。

ペキニーズの飼いやすさ

ペキニーズは、運動量をそれほど必要とせず、落ち着いた性格で、マンションやアパートなどでも飼育しやすい犬種です。猫のような気ままな性格で、飼い主さんがいないとダメ!ということもなく、一人で遊ぶのも得意です。優しく根気よくしつけられる飼い主さんなら、飼いやすい犬種でしょう。

ペキニーズのブラッシングや抜け毛などの処理

ペキニーズはフワフワとした毛が愛らしい犬種ですが、ダブルコートの被毛は年間を通して抜けやすく、抜け毛に悩まされる飼い主さんも少なくないようです。毎日ブラッシングをして抜け毛を取り除き、毛玉にならないようにしてあげましょう。仕上げにコーミングしてあげると綺麗に仕上がります。

ペキニーズの散歩

ペキニーズはそれほど多くの運動量を必要としません。また、短吻種のため、パンチングで体温を調整するのが苦手です。激しく興奮したり、激しすぎる運動をすると呼吸困難になってしまうことがあります。でも日光浴や気分転換の意味でもお散歩は大切です。1回10分のお散歩を1日に2回程度してあげればよいでしょう。

ペキニーズのトリミング

ペキニーズは月に1~2回シャンプーしてあげるとフワフワの毛をきれいにキープできます。また、2か月に1回位トリミングすると、ペキニーズらしいヘアースタイルを維持できます。暑さが苦手な犬種ですので、夏場はサマーカットにするとワンちゃんは涼しく、飼い主さんもお手入れが楽になります。季節ごとのスタイルを楽しめるのも、フワフワのペキニーズならではですね。

ペキニーズの室内で飼うにあたって気になること

ペキニーズは暑さにとても弱いので、夏の室内の温度管理には注意が必要です。温度や湿度を快適な状態で保ってあげましょう。あまり激しく動き回る犬種ではありませんが、股関節や関節などに負担がかからないよう、床や階段には滑り止めをしてあげると安心です。ペキニーズは特に抜け毛が多いので、お掃除しやすい家具の素材や配置というのも考慮したいところです。

ペキニーズの子犬の時の大きさや体重

ペキニーズの子犬のサイズは、生後3か月で約1.5kg、生後5か月で約4.5kg、生後7か月で約6kgです。生後10か月くらいにはほぼ成犬と同じくらいまで成長するようです。

ペキニーズの成犬の時の大きさや体重

ペキニーズの成犬のサイズは、体高約20cm、体重は3~6kgです。スタンダードでは、雄は5kg、雌は5.4kg以下としています。見た目よりもがっしりと重いのがペキニーズの特徴のひとつでもあります。

ペキニーズの吠え声の大きさなど

ペキニーズは、小型犬の中では比較的吠えることの少ない犬種だといわれています。あまり感情をアピールすることのない性格から、むやみに吠えることは少ないようです。同じ犬種の中でも性格の違いはもちろんありますので個体差はありますが、一般的には大人しい犬種の部類に入るでしょう。

ペキニーズの餌について

ペキニーズは太りやすい体質です。食事の管理が適正でないと、肥満になってしまいがちです。運動があまり得意ではない犬種なので、その分フードの量の管理がとても重要になってきます。

ペキニーズのかかりやすい病気

ペキニーズに多い病気は、短頭種に多い鼻腔狭窄や軟口蓋過長、白内障やドライアイなどの眼疾患、椎間板ヘルニアなどです。特に暑さに弱く、熱中症にかかりやすいため、真夏のお留守番やお散歩には特に注意が必要です。

ペキニーズってどんな犬?まとめ

ペキニーズは、猫のような気ままでマイペースな性格で、他のどの犬種とも違う魅力にはまってしまう人がたくさんいるようです。一般的なワンちゃんの特徴から外れる部分があるからこそ、初心者には飼いやすい面と飼いにくい面と両方があるかもしれません。でも、運動量も多く必要とせず、飼い主に依存しない性格は、短頭種ならではのケアと気長なしつけをしてあげられる人には、飼いやすい犬種といえますね。

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