オールドイングリッシュシープドッグは、イギリス西部原産の牧羊犬です。
名前に「オールド」と入っていますが、歴史はそれほど古くはないものの、詳しいことは明らかになっておらず、1800年代後半頃、ヨーロピアンシェパードや、ベアデッドコリーなどの牧羊犬を交配に使用し作出されたと考えられています。その後、ミュージカル「アニー」に登場してアメリカで人気を博しました。
オールドイングリッシュシープドッグの性格
オールドイングリッシュシープドッグの性格は、明るく陽気です。成犬になってからも子犬の面影を残し、いたずら好きでわんぱくです。大型犬の中では落ち着きがないタイプで、常に活発に動き回っています。長い毛のせいで視界が狭いため、急に触られると驚いて吠えたり攻撃したりしてしまうことがありますので、声をかけてから触るように気をつけます。
オールドイングリッシュシープドッグの種類(色やタイプ)
オールドイングリッシュシープドッグの被毛の色は、グレー、グリズル、ブルー系の様々な色合いで、ホワイトの斑が入ることもあります。
オールドイングリッシュシープドッグの値段・価格相場
オールドイングリッシュシープドッグの子犬は、20万円~30万円くらいの価格で販売されることが多いようです。血統や月齢以外には、毛量が多く、がっしりした骨格の子犬が好まれる傾向です。
オールドイングリッシュシープドッグのしつけのしやすさ
オールドイングリッシュシープドッグは、飼い主に従順で、こちらの求めていることを理解できる知的で賢い犬種です。牧羊犬時代の名残で、攻撃的な部分が残っていることがあり、身体が大きく力も強いため、しっかりとコントロールできるように、子犬の頃からきちんと社会化としつけをしておくことは必須です。
オールドイングリッシュシープドッグの寿命
オールドイングリッシュシープドッグの平均的な寿命は、10歳~12歳くらいといわれています。大型犬としては平均的な寿命といえます。
オールドイングリッシュシープドッグの飼いやすさ
オールドイングリッシュシープドッグは、力が強く、運動量もたっぷり必要です。暑さに弱いため、空調管理できる室内で飼育するべき犬種ですが、大型犬の中では比較的落ち着きがないといわれるタイプでもあり、広い飼育スペースが必要です。これらを提供できる、犬の飼育経験豊富な人に向いている犬種といえるかもしれません。
オールドイングリッシュシープドッグのブラッシングや抜け毛などの処理
オールドイングリッシュシープドッグの被毛はダブルコートで、オーバーコートは硬めです。モコモコの姿が特徴の犬種ですので、毎日優しくブラッシングしてあげましょう。口の周りや陰部などは、食事やおしっこなどで汚れやすいため、固く絞ったタオル等で毎日きれいに拭いて、清潔に保つようにしましょう。
オールドイングリッシュシープドッグの散歩
オールドイングリッシュシープドッグは、フワフワの被毛に隠れてわかりづらいですが、筋肉質な身体をしていて、パワフルで運動が大好きです。毎日1時間以上の散歩を朝晩2回はしてあげましょう。時々ドッグランなどで走らせてやるのもよいでしょう。
オールドイングリッシュシープドッグの室内で飼うにあたって気になること
オールドイングリッシュシープドッグは、ふさふさのダブルコートの被毛で暑さに弱いため、年間を通して室内の温度や湿度などを適切に保ち、熱中症に注意するようにします。股関節を傷めやすいので、床には滑り止めを施しましょう。
オールドイングリッシュシープドッグの子犬の時の大きさや体重
オールドイングリッシュシープドッグは、800gくらいで誕生し、1か月で2kgくらいまで大きくなります。10か月~1歳くらいで勢いは緩やかになるものの、2歳くらいまでゆっくりと成長を続けるといわれています。
オールドイングリッシュシープドッグの成犬の時の大きさや体重
オールドイングリッシュシープドッグの成犬の大きさは、体高53cn以上、体重30kgくらいです。大きな雄は50kg近くまでなるものもおり、個体差があります。
オールドイングリッシュシープドッグの吠え声の大きさなど
オールドイングリッシュシープドッグは吠え声も独特で、太くよく響く声のため、不審者を威嚇するには効果抜群といわれています。無駄吠えが多いタイプの犬種ではありませんが、子犬の頃から社会化としつけは必要です。
オールドイングリッシュシープドッグの餌について
オールドイングリッシュシープドッグはモコモコの被毛を清潔に保たないと、皮膚炎などを起こしやすくなります。食事の後には口の周りを綺麗に拭いておきましょう。美しい被毛を保つには、グルーミング以外にも、フードの質も大切です。高いからよいというものでもありませんが、個々に合ったものを選んであげましょう。
オールドイングリッシュシープドッグのかかりやすい病気
オールドイングリッシュシープドッグのかかりやすい病気は、先天的な股関節形成不全、皮膚炎、外耳炎などです。目にかかる被毛が邪魔だろうと急に短くカットしたり結んだりしてしまうと、紫外線によって眼のトラブルを起こすことがあります。目を露出させたい場合は、徐々に慣らすようにします。
オールドイングリッシュシープドッグってどんな犬?まとめ
オールドイングリッシュシープドッグのフワフワモコモコの毛は他の犬種にはない魅力です。陽気で子供っぽい性格も、人気の秘密かもしれません。
長い被毛で表情が分かり辛く、感情が読みづらいこと、パワフルで運動量が必要なこと、グルーミングが大変なこと、気を付けるべき部分、初心者向きではない部分も多々ありますが、大きなぬいぐるみのような愛らしい犬は一度一緒に暮らしてみたいと思わせる魅力に溢れています。