ラフコリーってどんな犬?性格やしつけ、注意する病気や価格相場

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ラフコリーはスコットランド原産の牧羊犬です。数百年間に渡って、山岳丘陵地帯で牧羊作業に従事してきました。

1860年、イギリスのビクトリア女王がスコットランドを訪問した際に連れ帰り、貴族や富裕層の間で愛玩犬として寵愛されるようになりました。

アメリカで「名犬ラッシー」がヒットしたことで、世界中でブームが起きたといわれています。コリーと名の付く犬種はいくつかありますが、一般に「コリー」というとこのラフコリーを指します。

目次

ラフコリーの性格

ラフコリーの性格は、優しく温和で、家族に対して愛情を惜しみなく注ぐタイプです。知能が高く、状況判断能力に優れ、自分で周囲の状況を判断し、行動に移すことができる頼もしさがあります。忍耐強く、子供の相手もこなせます。牧羊犬としての名残から、家族を守ろうとする防衛本能が強い犬もいるので、過剰に反応させないようにしつけることが大切です。

ラフコリーの種類(色やタイプ)

ラフコリーの被毛は豊かなロングコートで、毛色は主に、セーブル&ホワイト、トライカラー、ブルーマールの3色です。

ラフコリーの値段・価格相場

ラフコリーの価格は、15~20万円くらいで販売されることが多いようです。血統や月齢によって価格は変動します。ペットショップではなくブリーダーから購入するオーナーも多いようです。

ラフコリーのしつけのしやすさ

ラフコリーはとても頭が良く、社会性や協調性に富み、飼い主が喜ぶことを自分の喜びにするようなところがありますので、しつけはそれほど難しくないはずです。子犬の頃からしつけと社会化とを正しく行えば、よりラフコリーの賢さを実感できるでしょう。

ラフコリーの平均的な寿命は、12~14歳くらいだといわれています。あまり深刻な遺伝的疾患が少ないこともあってか、大型犬の中では比較的長命の傾向です。

ラフコリーの飼いやすさ

ラフコリーは頭が良くて愛情深く、素晴らしいパートナードッグになれる犬種です。ただ、もとは牧羊犬ですので、必要となる運動量は多めです。大型犬ですので、飼育には小型犬よりもはるかにスペースやお金を要します。力も強いため、パワフルな犬をコントロールできる、体力や経験のある方に向いている犬種かもしれません。

ラフコリーのブラッシングや抜け毛などの処理

ラフコリーは豊かな被毛がエレガントで、犬の特徴にもなっています。密集したアンダーコートと、ストレートなオーバーコートは、それほど絡まりやすい毛質ではありませんが、定期的にコーミングやブラッシングをして美しく保ちましょう。体臭は少ない犬種ですが、換毛期には、シャンプーで抜け毛を取り去るようにします。

ラフコリーの散歩

ラフコリーは元牧羊犬で、身体も大きいため、運動量は多めです。1回1時間以上の散歩を1日に2回は行くようにしましょう。時にはドッグランなどで自由に走らせてやるのも運動不足解消やストレス解消によいでしょう。

ラフコリーの室内で飼うにあたって気になること

ラフコリーは、飼い主と一緒にいることを好み、厚い被毛もあって暑さは苦手なので、室内での飼育が向いています。暑い季節はエアコンで温度・湿度管理を徹底し、熱中症にならないように気をつけましょう。運動量が多いので、丈夫な柵で仕切られた自由に走り回れるお庭があるのが理想的です。

ラフコリーの子犬の時の大きさや体重

ラフコリーの子犬は、生後2か月で5kgくらい、生後4か月で13~15kgくらい、生後6か月で20kgくらいまで成長します。

ラフコリーの成犬の時の大きさや体重

ラフコリーの成犬の大きさは、体高56~66cm、体重23~34kgです。被毛のせいか大きく見えますが、スマートで引き締まった体型をしています。

ラフコリーの吠え声の大きさなど

ラフコリーは元牧羊犬ですので、吠え声はよく通る、大きな声です。飼い主と一緒にいることを好み、防衛本能も高いため、要求や警戒から吠えることが多いといわれることもあります。でも、学習能力が高い犬種ですので、子犬の頃からの正しい社会化としつけで無駄吠えを防止することができます。

ラフコリーの餌について

ラフコリーのフードは、一般的な総合栄養食を与えますが、胃捻転を起こしやすい犬種ですので、食事は1日1回ではなく、2回に分けて与えた方が安心です。食後すぐの運動は避け、静かに過ごさせるようにしましょう。

ラフコリーのかかりやすい病気

ラフコリーのかかりやすい病気は、アレルギー性の皮膚疾患、視力障害や網膜剥離などが起こる遺伝的な眼疾患のコリー眼異常(コリーアイ)、股関節形成不全、先天的な心臓疾患等です。あまり深刻な遺伝的疾患は少ないものの、ブリーダーで両親・祖父母犬について聞いておくと安心です。

ラフコリーってどんな犬?まとめ

ラフコリーは賢く忠実で、これ以上のパートナーはいない、と飼育している多くの飼い主は言うほどです。「名犬ラッシー」でも、お話の内容よりも、演じたラフコリーの賢さに感動した人も多いのではないでしょうか。

小型犬の人気の陰に隠れながらも、常に一定の人気を保っているのは映画やドラマのヒットのせいだけではなく、ラフコリーの持つ魅力のおかげでしょう。犬の能力に甘んじることなく、犬との時間をたっぷり確保して愛情を注げば、これ以上ない「名犬」がパートナーになってくれることでしょう。

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