日本でもヨーキーの愛称で人気のヨークシャーテリアは、19世紀中頃にイギリスのヨークシャー地方の工業地帯で、ネズミ取りとして重宝されました。
中型犬サイズだったものを、小さく改良して今の姿になったのが1900年頃。日本に入ってきたのは戦後になってからでした。
元になった犬種は、スカイテリアやエアデールテリア、ダンディディンモントテリア、それにマルチーズ等だと言う説が多いのですが、ブラックアンドタンテリアとクライデスデール・テリアとペーズリーテリアを掛け合わせて作り出されたという説もあります。
ヨークシャーテリア(ヨーキー)の性格

ヨークシャーテリアの性格は、テリアの性質を引き継いでおり、用心深く、勇敢で利口ですが、自己主張が強く、頑固な一面もあります。飼い主にはよく吠えてアピールするものの、内弁慶で、アウェーの環境ではストレスで体調を崩してしまったりと、繊細な部分もあります。
また、小さな体からは以外な程活発な性格でもあります。
また、ヨークシャテリアはエネルギーにあふれ、よくじゃれます。
あらゆる犬の長所を兼ね備えているとも言われるヨークシャテリアは、現在ヨーロッパや北アメリカなどでも人気が高い犬種になります。
その小さな体と人懐っこくじゃれる事から、しつけにおいては甘やかしてしまう飼い主が多い様です。
ヨークシャテリアは、その小さな体からは想像できないくらい、エネルギーが無限にあるかと思わせる程活発な犬種です。
おしゃれなアクセサリー的なイメージがありますが、ヨークシャテリアの性格や気質として、実はとても心が強く、粘り強さや強情な気質を持った性格の犬種になります。
ヨークシャーテリアの種類(色やタイプ)
ヨークシャーテリアの被毛は、子犬の頃は黒っぽい毛色をしていますが、成長するにつれて、濃淡の個体差はありますが、ヨークシャーテリアという犬種の特徴でもあるスチール・ブルー&タンの毛色になります。他にチョコ&タンのヨーキーはレアカラーとして一部で人気がありますが、スタンダードとしては認められずミスカラー扱いで、遺伝的にも弱いのではないかと言われています。
ヨークシャーテリアの値段・価格相場

ヨークシャーテリアの価格は、15万~25万円ほどで取引されることが多いようです。月齢や性別、血統によって価格は変動します。
ヨークシャーテリアのしつけのしやすさ
ヨークシャーテリアの性格として、持前の頑固さと自己主張の強さから吠えてしまうことが多く、手を焼いてしまうケースもあるようです。過保護に甘やかすことなく、でもしっかりと愛情を注いで、ヨークシャーテリアとの確固たる信頼関係を築くことでコントロールしやすいワンちゃんになるでしょう。
ヨークシャーテリアの寿命
ヨークシャーテリアの寿命は、一般的には13~16歳くらいといわれています。体重が1kgほどの「極小ヨーキー」は弱弱しく見えますが、実際の寿命は普通のヨーキーと変わらないそうです。
ヨークシャーテリアの飼いやすさ

ヨークシャーテリアは「超小型犬」と言われるほどの大きさで、室内犬として飼いやすい犬種です。番犬としての役目も果たしてくれる頼もしい存在ですが、吠える声が気になる場合は愛情深く甘やかさず、飼い主がコントロールしやすいように、きちんとしつけをする必要があります。
ヨークシャーテリアのブラッシングや抜け毛などの処理
ヨークシャーテリアの被毛は、テリアという名前でありながら、改良の過程でテリア特有の巻き毛から、シルキーな直毛へと変化していきました。シングルコートなので抜け毛の量はそれほど多くはありませんが、絡まりやすい毛質なのでこまめなブラッシングが必要です。
ヨークシャーテリアの散歩
ヨークシャーテリアは活動的な犬種ですが、サイズがとても小さいため、それほど多くの運動量は必要ありません。1回10分程度のお散歩を1日に2回ほどしてあげて、あとはお家の中で、身体だけではなく頭も使うような遊びをしてあげましょう。
ヨークシャーテリアのトリミング
ヨークシャーテリアは、ショードッグのように長く美しく毛を伸ばす場合、絡まったり汚れたりを予防するために、被毛を専用のペーパーで包んで束ねる、ラッピングという手法が行われます。一般家庭での飼育の場合は、毛玉からの皮膚炎や目の病気の予防などの点から、短くカットしたスタイルの方がよいでしょう。色々なスタイルがありますので楽しめます。
ヨークシャーテリアの室内で飼うにあたって気になること

ヨークシャーテリアは身体が小さく、骨があまり強くはないため、家具や階段等の高いところから飛び降りたりできないよう、配置などに工夫が必要です。フローリングの床も滑らないようにしてあげたいですね。シルキーな被毛は静電気に弱いので、乾燥しやすい季節には加湿してあげるとよいでしょう。
ヨークシャーテリアの子犬の時の大きさや体重
ヨークシャーテリアは生まれたてでは100gほどしかありません。生後6か月ごろまでに大きく成長し、大きくなる個体はこの時点で2~3kgまで成長するのに対し、小さな個体はこの時点で2kgないくらいしかないことが多いようです。
ヨークシャーテリアの成犬の時の大きさや体重
ヨークシャーテリアの成犬のサイズは、体高15~18cm、体重は2~3kg以下です。スタンダードでは、3.1kg以下と定義されていますが、個体差が大きい犬種です。
ヨークシャーテリアの吠え声の大きさなど
ヨークシャーテリアはとても小さい犬種ですが、甲高い声でよく吠える犬でもあります。警戒心が強い犬種ですので、吠える対象がこちらに害を及ぼさないことをよく教えてあげる必要があります。
ヨークシャーテリアの餌について

ヨークシャーテリアには食が細い子が多いといわれています。また、骨があまり強くないことと、美しい被毛が特徴であること、を考えて、嗜好性が高く、骨や被毛によい成分が配合された総合栄養食を与えることが望ましいですね。
ヨークシャーテリアのかかりやすい病気
ヨークシャーテリアに多いといわれる病気は、小型犬に多い膝蓋骨脱臼、尿路結石、先天的な門脈シャントです。門脈シャントは解毒作用がうまくいかず、毒素が身体に回ってしまう病気で、若いうちから発症しますので、食欲不振や嘔吐、下痢、ふらつきなどがあったらすぐに受診しましょう。
ヨークシャーテリアってどんな犬?まとめ
ヨークシャーテリアは、愛らしい姿で動く宝石と呼ばれて世界中で愛されてきました。テリア特有の頑固さや自己主張の強さはあるものの、飼い主にはとても従順でよくなつきますので、しつけはしやすい犬種です。主従関係ははっきりと、甘やかさずに愛情を注げば、すてきなパートナー、家族となってくれるでしょう。